『サイディング外壁』の耐用年数は？｜経年劣化のサインを紹介

2023.02.17

近年、家の外壁で最もシェアが高く人気のある『サイディング外壁』。
実は、定期的にメンテナンスを行っていないと、サイディングの耐用年数や家の寿命が短くなってしまうことを知っていますか？

大切なことは、メンテナンスの時期や経年劣化のサインを見逃さないことです。

そこで今回は、サイディングの「耐用年数」や「メンテナンス時期」、「経年劣化のサイン」などを詳しく紹介していきます。

サイディングとは？

サイディングとは、住宅などの建物の外壁に使用される「外壁材」の一種。
外壁にサイディングボードという工場でつくられた「板」を張り合わせて施工します。

素材の種類やデザインが豊富で、耐水性が高いことが特徴です。

サイディングボードは工場で生産されているため、品質が安定しているというメリットがあります。

外壁の施工方法は2種類

●湿式工法

タイル張り、塗り壁

●乾式工法

サイディング

外壁の施工方法は「乾式工法」と「湿式工法」の2種類。
サイディングは、乾式工法に分類されます。

サイディングの種類

●窯業系サイディング

窯業系サイディングは、サイディングの中で最も人気の種類です。
セメントに繊維質を混ぜ、板状に成型しつくります。

石積柄や木目柄、タイル調など、デザインやカラーが豊富な点が、人気のポイントです。
また防火性、耐震性にも優れています。

●金属系サイディング

金属系サイディングは、金属板と断熱効果のある裏打材でつくられます。

断熱性、防水性に優れており、軽量で加工しやすいことが特徴です。
しかし、ほかのサイディングと比べて錆びやすいというデメリットもあります。

●木質系サイディング

木質系サイディングは、天然木に塗装を施したもの。
耐熱性が高く、温もりのある雰囲気に仕上がります。

ほかのサイディングと比較して、耐用年数が低いという特徴があります。

●樹脂系サイディング

樹脂系サイディングの特徴は、原料に塩化ビニルが使用されており、水や塩害に強いことが特徴です。
また、原料に顔料が含まれているため、塗装の塗替えの必要がなくメンテナンスが楽な点がメリットです。

耐用年数は「20年～40年程度」

サイディングの耐用年数は、家が建っている環境やサイディングの種類によっても異なりますが、20年～40年程度といわれています。
しかし、耐用年数が長いからといってまったくメンテナンスが必要ないわけではありません。

定期的にメンテナンスをすることで、本来のサイディングの耐用年数を発揮することができます。

メンテナンスは「10年ごと」に

サイディングは、10年単位でのメンテナンスがおすすめです。
メンテナンスを怠ってしまうと、サイディングが本来もつ耐久性が下がってしまい、張替えの時期が早まってしまう可能性も……。

キズや汚れの具合、経年劣化しているかどうかなど定期的にチェックするようにしましょう。

メンテナンスは何をするの？

●経年劣化した塗料の塗替え●

サイディングボードには、家を雨水などから守るために塗料が塗られています。

塗料は日常の雨や紫外線のダメージによって経年劣化していくため、塗替えをせずに放置したままにすると、家が含水してしまいます。
すると、内部の断熱材や防水シートが腐食し、家の寿命を縮める原因になることも……。
問題が起こることを防ぐために、メンテナンス時期やサイディングの状態をチェックすることが重要です。

（※含水＝水を含むこと、水気があること）