滋賀県で外壁塗装を承っております、凛外装の田村です。
住宅の屋根や外壁には、建築時に塗装が施されています。
ところが、新築から年数が経過すると次第に塗装は劣化し、本来の機能を失ってしまうことはご存じでしょうか？
使用されている塗料の種類によっても耐用年数は異なりますが、メンテナンスの頻度や環境によっても劣化具合は左右されます。
そのため、定期的に状態を確認して、塗替えを行う必要があります。
しかし、初めて外壁塗装を行う方にとって未知の部分も多く「塗装には何の目的があるの？」という疑問を抱く方もいます。
そこで今回は、外壁塗装工事の「目的」や「塗装で使用する道具」などについて詳しく解説していきたいと思います。
ぜひ、今後の工事の参考にチェックしてみてくださいね。
外壁塗装の目的
それではまず、外壁塗装を行う目的から見ていきましょう。
▼美観をきれいに保つ
家の外観がきれいだと、そこに住む人々の気分も上がるものです。
しかし、新築時や塗装工事を行った当初はきれいな外壁でも、月日がたち劣化することによって色褪せてしまい、見る人に古い印象を与えることも……。
外壁塗装の塗替えを行うことは、家の美観を保つことにもつながります。
▼住宅の雰囲気を変える
愛着のある家でも次第に見慣れてしまい、飽きがきてしまうという人は少なからずいます。
そのような場合は、外壁塗装の機会にガラリと違う色に塗装したり、ツートンでおしゃれな雰囲気にする人も。
住む場所をそのままに、また違った印象の家に住むことができるという点も、外壁塗装のメリットのひとつです。
▼家の内部が腐食することを防ぐ
外壁塗装の最大の目的は、住宅を「雨」や「湿気」から守ることです。
塗装を行わないと、次第に屋根材や外壁材に雨水が染み込み、家の内部の断熱材や柱が腐食してしまいます。
また、雨水によって天井に雨染みができたり、雨漏りが発生して改修工事が必要になってしまう可能性も……。
さらに湿気が多い環境は、シロアリが発生しやすく柱や土台がやられてしまう原因にもなります。
住宅の寿命を短くしないためにも、定期的に劣化状態を確認し外壁塗装工事を行うことが重要です。
塗装に使用する道具
外壁塗装の際に使用する道具は、主に3種類です。
塗装を行う場所や状況によって、マッチしたものを使用していきます。
▼ローラー
ローラーは、塗装工事で最も使用される道具です。
種類は「羊毛ローラー」「砂骨ローラー」「加工用ローラー」があり、外壁材や塗料の種類によってマッチしたものを使用します。
また、ローラーを使用して塗装を行うことを、手塗り工法といいます。
▼スプレーガン
スプレーガンは、塗料を霧状にして外壁に噴射する道具のことを指します。
この道具を使用して塗装を行う場合、職人の技術が必要になるため、業者選びの際は注意が必要です。
また、スプレーガンを使用し塗装を行っていくことを「吹付工法」といい、作業は手塗り工法または吹付工法のどちらか一方を選択し行っていきます。
▼刷毛
刷毛の種類は「筋交い刷毛」や「平刷毛」、「ずんどう刷毛」があり、塗料の種類や塗装する面積に合わせて適したものを使用していきます。
適した時期
外壁塗装には、適した時期があります。
それは、春と秋です。
湿度が85％以上ある場合や気温が5℃以下の場合、雨や強風の日は外壁塗装工事を行うことができず、無理矢理作業を進めてしまうと施工不良を起こす原因となります。
そのため、気温や天候が比較的安定している「春」または「秋」に工事を行うことをおすすめします。
工事の具体的な流れ
では、塗装工事の流れを見ていきましょう。
▼足場の設置
まずは、職人が作業を効率的に行うことができるよう、家の周りをぐるりと囲むように足場の設置を行います。
足場の種類はさまざまあり、住宅の状況によって合ったものを組立てます。
▼養生
続いて、塗料が近隣の住宅や道路を汚してしまうことを防ぐため、養生を行います。
▼高圧洗浄
外壁の付着しているカビやコケ、汚れなどを落とすために高圧洗浄を行います。
▼下地補修
続いては、下地補修です。
下地補修では、外壁に発生しているひび割れをシーリングを使って埋めるなどの作業を行います。
▼下塗り
いよいよ、塗装を行っていきます。
下塗りは塗装の最初の工程で、中塗り塗料や上塗り塗料の密着性を高める目的があります。
▼中塗り
下塗り塗料を十分乾かしたら、中塗りを行います。
▼上塗り
中塗りを乾燥させ、最後に仕上げの上塗りを行います。
▼点検
塗装工事に問題がないかをしっかりとチェックし、工事は完了です。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
外壁塗装工事は、住宅の美しさを保つだけでなく雨水や湿気からのダメージを防ぎ、寿命を守る重要な工事です。
見た目では経年劣化が分かりづらい部分もあるため、定期的にプロの業者によって劣化の状態を見てもらうようにしましょう。
今回の記事によって、外壁塗装工事の必要性の理解が深まりましたら幸いです。
凛外装
